忠臣蔵と畳
12月14日は『赤穂浪士討ち入り』の日です。
『忠臣蔵』はテレビや小説で何度も見ていますが、日本人が大好きなお話ですよね。
お話しの中に浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、敵役?の吉良上野介(きらこうずけのすけ)に色々と無理難題をおしつけられます。
そのひとつに「明日の朝までに200帖畳の畳を入れ替えよ!」との無理難題をふっかけられます。
そこで、町中の畳職人が総出で頑張り、任務完了めでたしめでたしとなるのですが、本当に1日で200枚の畳の入れ替えが出来るのでしょうか?
じつは畳の大きさというのは地方によって違いがあります。
『京間』 955mm×1910mm
※岡山をはじめ西日本で使われています。
『中京間』 910mm×1820mm
※中京地域、東北、沖縄県で使われています。
『江戸間』855~877mm×1754~1770mm
※関東から東日本で使われています。
また、間取りの考え方にも地方によって違いがあります。
京間や中京間では、畳を並べた寸法に合わせて、その外側に柱を建てますが、関東では畳に合わせるのではなく、柱と柱の中心距離を基準にするため、畳の大きさが柱の分だけ小さくなります。
そのため畳数(部屋の大きさ)によって畳の大きさが変わってしまいます。
つまり、江戸までは畳数の違う部屋の畳は使い回しが出来ないことになります。
ということは忠臣蔵に出てくる200帖の畳を1日で入れ替えるというお話は、京間、中京間なら出来るかもしれませんが、江戸間なら無理のような気がします。
建築目線でドラマを見ると色々考えさせられますね~
最近の建物は柱に合わせて畳が作られるので部屋のよって畳の大きさが違います。
畳を外して掃除をする際は配置に気を付けて下さいね!
↑ 畳の階段
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↑ リビングとつながる小上がりの畳コーナー