本物の大工さんが建てる本物の木の家
今日は特別寒いですね~
温度計はマイナス2度!
森本工務店の加工場では、大工さんが寒さに負けず、木材の『継手(つぎて)』を刻んでいます。
『継手(つぎて)』とは、材木の長さを増すため、材を継ぎ足すときに使われる伝統的な手法です。
最近の簡単な家、工業製品だらけの家しか作ったことがない大工さんには出来ない技ですね。
最近は電動工具は使ったことがあるけど、『鋸(のこぎり)』さえ使えない大工さんも増えているようです。
(それって大工って言うのかな~?)
『鋸(のこぎり)』や『鑿(のみ)』などの手道具を使えば、木材の堅さや特性を身体で感じることができるのですが、電動工具だとビミョーな感覚が覚えにくいようです。
まずは、手道具で材料の扱い方をしっかり身体にたたき込んでから電動工具を利用した方が良い大工さんになりますよね。
ちなみに『鋸(のこぎり)』についてですが、日本以外では鋸は押して使います。
なぜ、日本は引いて使うのかは諸説あるようですが、日本には桧(ひのき)や杉(すぎ)のように柔らかい(切りやすい)針葉樹が多く、
また、仕上げの精度にこだわっているからだそうです。
押すのは力が入りやすいけど、その分ぶれやすいのですが、柔らかい木には、安定して精度が出せる引く切り方が合っているみたいです。
材料の特性を知りそれを加工し、適材適所に配置することが長寿命の住まいづくりの秘訣ですね!