木の板張り、実は「並べ方」で変わる。大工が施工前にしているひと手間

木の板を張るとき、届いた材料を上から順番に張っていくと思っていませんか?

実は、森本工務店の大工は、板を張り始める前にある作業をしています。

それは、材料を一度並べて、一枚一枚の木の表情を確認すること。

今回は、そんな大工のひと手間をご紹介します。

同じ木でも、一枚一枚表情が違う

無垢材は、自然の木からつくられた材料です。

同じ樹種であっても、色味や木目、節の入り方は一枚一枚異なります。

こちらは、実際に現場に届いた材料。

同じ梱包の中でも、これだけ色や木目が違います。

まっすぐな木目のもの、曲線を描くような木目のもの、色が濃いもの、淡いもの。

どれも自然の木ならではの個性です。

そして、この違いこそが無垢材の魅力でもあります。

だから、張る前に「並べて考える」

梱包から出した順番に、そのまま張っていくこともできます。

でも、森本工務店の大工はそうしません。

まずは材料を広げ、一枚一枚の表情を確認します。

色味、木目、節の入り方。

そして、どの板をどの位置に張るか、隣り合う木材がどのようにつながって見えるか。

完成した空間をイメージしながら、並べ方を考えていきます。

木材の個性をなくすのではなく、その個性を活かしながら、空間全体のバランスを整える。

これも、大工の大切な仕事のひとつです。

「なんとなく、きれい」の理由

こちらは、森本工務店が手がけた住まいの施工例です。

木の温かみが感じられる、落ち着いた空間。

何気なく通り過ぎる廊下のひとコマにも、木の表情が広がっています。

「なんとなく、きれい」
「なんとなく、整っている」
「なんとなく、落ち着く」

そんな空間の心地よさは、細かな仕事の積み重ねによって生まれます。

同じ木材でも、どのように使うかで、空間の印象は変わります。

だからこそ、材料を選んで終わりではなく、その材料をどう使うかまで考えることが大切なのです。

木を知り、木を活かす。それが大工の仕事

無垢材には、一枚として同じ表情のものはありません。

その違いを欠点と捉えるのではなく、自然素材ならではの魅力として活かしていく。

そのためには、材料を見る目と、完成した空間を想像する力が必要です。

森本工務店が大切にしているのは、ただ決められた材料を施工するだけではない家づくり。

木の性質や表情を理解し、その木をどう使えば、より良い空間になるのかを考えることです。

完成したら、誰も気づかないかもしれない。

それでも、一枚一枚の木に向き合い、手間をかける。

そのひと手間の先に、お客様が毎日を過ごす住まいがあります。

これからも、普段はなかなか見ることのできない、森本工務店の大工仕事をご紹介していきます。

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