キッチンを置けば見えなくなる。それでも、大工が床を一つずつ加工する理由。
家づくりの現場には、完成すると見えなくなる仕事がたくさんあります。
今回は、リフォーム現場で見かけた、大工の細かな仕事をご紹介します。
こちらは、無垢フローリングを施工しているところ。
よく見ると、大工が床材に丸い穴をあけています。
一体、何をしているのでしょうか?
配管一本一本に合わせて、床材を加工する
キッチンの床には、給水・給湯・排水などの配管が通っています。
今回の現場では、それらの配管が通る位置に合わせて、無垢フローリングを一枚ずつ加工しています。
配管の位置を確認して、寸法を測り、印をつけて、加工する。
言葉にすると簡単ですが、ほんの少し位置がずれるだけでも、きれいには納まりません。
特にリフォームでは、既存の建物や設備の状況に合わせながら施工を進める必要があります。
だからこそ、現場の状況を見極めながら、一つひとつ丁寧に加工していくのです。
実はここ、完成すると見えなくなる場所なんです
今回加工しているのは、キッチンが設置される場所。
つまり、キッチンが据え付けられると、普段の生活ではほとんど見えなくなる部分です。
「どうせ見えなくなるのなら、そこまで丁寧にしなくてもいいのでは?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、森本工務店の大工は、見える場所も、見えなくなる場所も、一つひとつの仕事を大切にしています。
仕上がれば分からなくなるからこそ、こうした仕事は完成写真だけではなかなか伝わりません。
けれど、そこにも確かに、大工の手間と技術が詰まっています。
完成写真には写らない、大工の仕事
家づくりというと、間取りやデザイン、使う材料などに目が向きがちです。
もちろん、それらも大切なこと。
でも、実際に住まいをつくっているのは、一つひとつの現場で手を動かす職人たちです。
寸法を測ること。
材料を加工すること。
一つひとつの納まりを確認すること。
そうした当たり前にも思える作業を、どれだけ丁寧に積み重ねられるか。
そこにも、家づくりの品質を支える大切な仕事があります。
見えなくなるところまで、きちんと。
森本工務店が大切にしているのは、完成したときの見た目の美しさだけではありません。
お客様がこれから長く暮らしていく住まいだからこそ、施工の過程も大切にしたいと考えています。
今回のキッチン配管まわりの床張りも、そのひとつ。
一つひとつの配管に合わせて、丁寧に加工していく。
完成したあと、お客様の目に触れることはほとんどないかもしれません。
それでも、手を抜かず、きちんと納める。
見えるところも、見えないところも。
そんな仕事の積み重ねが、森本工務店の大工仕事です。
これからも、完成写真だけでは伝わらない、現場の手仕事をご紹介していきます。