築150 年の古民家再生
損傷が激しくなってきた築150年の自宅を先代からの「家を守るように」という願いを尊重し、再生することにしたI様邸。工事に取り掛かると想像していた以上に腐食がひどく、「素材をどの程度残していくか」かが課題でした。
寒く暗くジメジメした北側の一部を減築して中庭を設けたり、ガラス瓦のトップライトや吹き抜け部分の高窓など自然光を取り込む工夫をしました。先代の思いもしっかりと受け継いだ。
玄関と土間の間にあった壁を取り払い、ギャラリーのように生まれ変わったエントランス.。以前縁側だった片側廊下も開放的な空間に蔵はあえて手を加えず以前の佇まいを楽しめます。
リビングの吹き抜けからは、一日中自然光が降り注ぐ。LDKの床は素足が気持ちいい栗の木を使用しました。
2階廊下から見下ろす。
築150 年の歴史を感じさせる大きな梁。
2階廊下
残せる部分は残し、歴史を感じる住まいに…。
将来、車いすも入れる広さのトイレ。
洗面脱衣室
暗くなりがちな中廊下はトップライトで明るくなりました。