世代交代リフォーム　1）

約30年前に、おじい様が新築された母屋に、ご両親と、おばあ様が。　
若夫婦ご一家が離れにて、4世代が御同居されていた旧家です。
子供様の成長により、離れでは手狭でもあり、旧家の間取りがゆえの不便さもあって、リフォームをご計画されました。
当初は、離れの全面改築を計画されましたが、この機会に若夫婦ご一家が母屋に、ご両親が離れにと交代される事を決断されました。

お互いのプライバシー確保の為に、キッチンの出窓はそのまま残して廊下を造り、部屋の明かりと風通しの為に間仕切り壁には高窓（キッチン部写真参照下さい）を取り付けました。

ピアノ室は、一部廊下にしてのウォークインクローゼットに。
家の中心でもあり、洗濯室の隣でもあるので、収納の為の家事動線も便利です。
ピアノは、使用機会の少なくなったお座敷の下の間に移動しました。

ここからが今回の計画のメインです。

ダイニングキッチンは、廊下と対面キッチンに変更し、造り付け収納戸棚は間仕切りごと撤去して、広々としたワンルームに生まれ変わらせました。
お客様も間仕切り壁を撤去する事での不安を感じられていましたが、元々の構造が非常に堅固に造られており、当然ながら補強も加え、無かった耐力壁も新設して安心です。

キッチン家具は天然木一枚板のカウンターでの造り付けです。

ダイニングキッチンの隣の部屋は、縁側付きの和室8帖の間でした。
縁側境は撤去して、対面キッチン続きの広いリビングスペースに再生。

天井には天然木の化粧梁を取り付け、既存サッシには内窓を取り付けて断熱性能をアップさせています。
収納を含む建具は、おじい様拘りの天然木でしたので、すべて再生しています。

ダイニングキッチンと和室8帖との間仕切りは、構造補強を加えて撤去。
広いワンルームに生まれかわれせて、随所に収納とオープン棚を取り付け。

お客様のご希望でもあり、また一番悩まれた部分でもあります。

次回（6/5）に続きます。

　　　　　　　　

営業部　太田