含水率

木材を使うのに、木材中の水分を適切な量まで下げた乾燥材を使う必要があります。

未乾燥の木材を使うと、反ったりして狂うからです。

木材中の水分の量を示すために使用されるのが含水率です。

含水率は、水分を抜いた木材のみの重量と、木材中に含まれる水分の重量との比で計算します。

 

(例)

杉の柱120角3メートルの場合

杉柱の体積 0.12×0.12×3=0.0432m3

杉の全乾比重 0.34

杉柱の全乾重量 0.0432×0.34=14.688Kg

乾燥材の杉柱の重量が17kgの場合は

17-14.688=2.312kgの水を含んでいます。

2.312÷14.688=0.1574

含水率15.74%

 

未乾燥材の杉柱の重量が30kgの場合

30-14.688=15.312kgの水を含んでいます。

15.312÷14.688=1.0428

含水率約104%

(100%が上限ではない)

木材中の水分は、自由に移動できる自由水とたんぱく質などと結合して移動出来ない結合水に分かれます。

まず、自由水から乾燥し始めて、自由水が全て乾燥してから、結合水が乾燥し始めます。

この結合水を乾燥させないと、材料が狂い易くなります。

JAS規格(日本農林規格等に関する法律)では、構造用製材、造作用製材は20%以下、集成材は15%以下と設定されています。

写真は、含水率を計れる含水率計です。

桧の木材を計ると、15%ほどでした。ちなみに、水に付けて水分を吸わせると、70%近くになりました。

無垢の木材は乾燥が非常に大事です。

資材課  三宅

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