楷(かい)の木
森本工務店の社屋正面入口の左右に、楷の木があります。
先代の社長が、閑谷学校の楷の木にちなんで植えられました。
秋になると、赤と黄に紅葉するのですが、近くに電灯や看板の光があるせいか、
きれいに紅葉する前に枯れて落ちてしまいます。
今、まさに散っている途中なので、朝の落ち葉掃除が大変です。
ウルシ科カイノキ属の落葉高木で、直角に枝分かれすることや、葉がきれいに(5~9対、偶数葉)そろっていることから、
楷書にちなんで名付けられたとされています。
孔子と縁が深く、科挙(かきょ)の進士(しんし)に楷の笏(しゃく)を送ったことから、学問の聖木とされていますが、
詳しいことは分かっていません。
街路樹や公園などに植えられ、若葉はお茶の代用にもなるそうです。
材質は硬く、家具材や杖、碁盤などに用いられます。
注)
科挙…中国で随(ずい)のころから、清朝(しんちょう)末期まで、行われた、高級国家公務員資格の認定試験。
進士…科挙の合格者
笏…束帯の時、右手に持つ細長い薄板
束帯(そくたい)…公家(くげ)男子の正装
資材課三宅