倉敷で注文住宅をお考えの方へ!木造住宅の耐震性とは?
倉敷・浅口で木造の注文住宅を建てたいと考えている方はいませんか?
木造住宅は機能性や見栄えが優れていて人気ですが、地震が起きた場合の想定を忘れてはいけません。
日本は東日本大震災や熊本の大震災など地震が多い国なので、地震対策は徹底して行う必要があります。
そこで今回は木造住宅の耐震性について解説します。
□木造住宅の耐震性とは
建築物の耐震基準は、建築基準法によって決まります。
今の耐震基準である新耐震基準は1981年に導入され、それまでの旧耐震基準よりも必要壁量を増加しました。
阪神・淡路大震災後に法令が改正され、今では震度7程度の地震が起きても倒壊しない建築物にすることが定められました。
ここからは木造住宅の耐震性について以下で解説します。
1つ目は構造による差はあまりないことです。
日本の住宅では木造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨造の他、数種の構造があります。
耐震性を決めるときに鉄筋コンクリートと鉄骨造は構造計算で決まりますが、木造は壁の量と配置で決まります。
通常の住宅であれば、どの構造を選んでも耐震性にあまり差はありません。
2つ目は重量面で見れば他の構造材より揺れにくいことです。
重いものほど揺れが大きくなり、軽いものほど揺れも小さくなるため、耐震性には重量が大きく影響してきます。
木造は鉄筋コンクリート構造と鉄骨造に比べて、軽い構造のため重量だけを見ると揺れの心配はありません。
3つ目は
本来の耐震性を活かすためには、加工が適切に行われる必要があります。
木造は加工の技術によって品質にムラがあります。
木造は他の構造よりも、業者が重要であることを把握しておきましょう。
□耐震性の指標となる耐震等級とは
耐震性を表す指標には耐震等級があり、建築に詳しくない方でもこの値を見ればある程度の家の強度を把握できます。
耐震等級は地震に対しての強度を示すもので、1、2、3と3つのランクに分かれていて、3が最も耐震性能が高いです。
耐震等級1は、震度6強から7の地震に耐えられるように計算されています。
しかし、震度は地震の被害状況から決められるため、必ずしも安定というわけではありません。
耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の耐震強度があることを示します。
災害が起きたときの避難場所になるような公共施設は耐震等級が2以上であることが必要です。
耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強度があることを示します。
災害時の復興の拠点の警察署や、消防署は耐震等級3で建設されています。
□熊本地震の際の耐震性
熊本地震は震度7の地震で熊本県を中心として、莫大な被害をもたらしました。
旧耐震基準の木造の建築物は、新耐震基準と比べて非常に高い倒壊率でした。
新耐震基準は旧耐震基準の約1.4倍の壁量が確保されているためだと考えられています。
それでも新耐震基準を満たした家や、耐震等級2の家でも倒壊や全壊の被害を受けました。
この原因は下記内容が考えられます。
その原因とは短時間で震度7の地震が2度起こってしまったことです。
耐震等級は震度7の地震が一度起こった場合に耐えられるようになっており、二度以上起こった場合を想定していませんでした。
熊本地震では一度目の地震での被害は食い止められても、二度目のときには本来の耐震性を失っていたと考えられています。
□木造住宅を建てるときに注意すること
木造住宅は天然素材で気温や湿度の調整や、見た目の美しさからも非常に人気ですが、天然であるため注意すべきポイントもいくつかあります。
1つ目は木材を何にするかによって耐震性が異なることです。
耐震性に優れている木材を選ぶと費用が高くつきますし、一方で費用を抑えすぎると耐震性で不安視される木材を選ぶことになります。
予算にもよりますが地震の多い日本に住む限りはできるだけ、安すぎるものは選ばないようにしましょう。
2つ目はメンテナンスを徹底しないと耐久性が保証されないことです。
どれだけ優れた木材を選んでも、メンテナンスを疎かにしていると長持ちはしません。
特に日本は地震大国であるため、定期的な頻度で地震が発生することはみなさんもご理解いただけていると思います。
震源地や地盤の状況によっても被害や影響は変わってきますが、日ごろからそのようなことを考えておきながらメンテナンスをしておくに越したことはありません。
住宅の場合は、被害や修繕費などの金額も高くなってしまうのでそうならないようにするための対応が重要です。
そのため、建築が完了したから大丈夫ではなく、建築が終わってからも、しっかりとメンテナンスをしてくれる業者選びも重視しましょう。
□まとめ
今回は木造住宅の耐震性について解説しました。
耐震等級が優れているからといって、必ずしも地震に耐えられる保証はありません。
信頼のおける建設業者としっかりと相談して家を建て、定期的にメンテナンスをおこなっていく必要があります。
木造の注文住宅を建てたいけれど地震が不安という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。