想い出を残した平屋の注文住宅
永く住み続けた建物を解体し、新しい住まいに建て替えしました。
既存の住まいに使われていた木材を再利用して、ご家族の歴史と想いを受け継ぐことができました。新しい住まいは昔ながらの天然無垢材にこだわり、ふんだんに自然素材を採用しました。
外装にもこだわり、瓦、焼き板、漆喰(しっくい)を採用、美しい街並みをつくるだけでなく、耐久性に考慮した素敵な平屋の住まい。優しい木の肌触りとやわらかな空気感に包まれた快適な生活が始まります。
建替えの前から庭にある灯篭・舟形石などをそのまま再生して想い出を残しました。
玄関ポーチなどの水切石、2カ所の沓脱石(くつぬぎいし)もすべて建替え前の御影石を再生したものです。
東・西・北の外壁は『本焼板』と『漆喰(しっくい)』、南面は杉の『浮造り(うづくり)板貼り』と『漆喰(しっくい)』で仕上げました。
バリアフリーの玄関スロープ
深い軒が雨からご家族と外壁を守ります。
寝室からバリアフリーで出入りできる物干しスペース。
軒をささえている『虹梁(こうりょう)』と呼ばれる丸太は建替え前の『虹梁』を再生利用。
玄関ホールの中央の柱は、建替え前の『大黒柱』を再生。土間の『板石』も再生しました。
とことん素材にこだわり『天然木』と『漆喰(しっくい)』で仕上げた居間。
リビングの天井には、杉の化粧梁を入れてアクセントに。
壁には高さ約1900㎜まで桧の板を貼りました。
台所食器棚の天板も『天然無垢』の板。
建替え前の縁側の『虹梁(こうりょう)』と『床板』を化粧天井として再生した寝室。
寝転んで見上げると想い出がよみがえります。
布団専用の押し入れを別に設けたことで、散らかりがちな小物類は大きな納戸にまとめて収納。
棚は上下可動式、奥行きは3種類に工夫して効率的に整理ができそう。
雨天時の室内干し用に、洗濯物が多いときにも便利な洗面脱衣室のハンガーパイプ。
外に干したくない下着類も安心して干せます。
伝統的なお座敷の造作【天井竿、こうじ縁、長押(なげし)、畳トコ】
床の間の横に仏壇置き場と来客用座布団専用押入を造作して機能性も充実。
トイレにもこだわった桧(ひのき)の腰板貼り。
便器の対面には手洗いカウンターを設置。
一般的には明かりの無い『屋根裏収納』に天窓を取り付けていつでも明るく。
万が一の水害時の避難場所にも利用する予定です。