森本工務店は、なぜ「木」にこだわるのか

森本工務店の家を見ていただくと、柱や梁、床、造作家具など、さまざまな場所に「木」が使われていることに気づかれると思います。
木の家をつくる工務店はたくさんあります。
では、なぜ森本工務店はこれほどまでに木にこだわるのでしょうか。
今回は、その理由を森本工務店の社長に聞きました。
「木ほど特徴を出せるものはない」
木に対する考え方の原点には、会長から受け継いだ教えがあります。
「木ほど特徴を出せるものはない」
木は、一つとして同じものがありません。
木目も違えば、曲がり方も、節の入り方も、色合いも違います。
同じようにつくれば、同じように仕上がる工業製品とは違い、木には一本一本に個性があります。
だからこそ、扱う側にも知識と技術が必要になります。
会長は、こんな言葉も残しています。
「木は気持ちが逃げると、どんどん離れていく。
木は気合いを入れると、生きてくる。」
木ときちんと向き合わなければ、その良さを引き出すことはできない。
反対に、大工や現場監督が木の性質を理解し、「この木をどう使えば一番良いか」を考えることで、その木ならではの美しさや魅力が生まれてきます。
森本工務店の木へのこだわりには、そんな考え方が根付いています。

↑会長
木は「どこに、どう使うか」で変わる
ひとことで「木」といっても、その性質は樹種によって大きく違います。
たとえば、
- 針葉樹は比較的やわらかく、触れたときに温かみを感じやすい
- 広葉樹は硬いものが多く、傷がつきにくい
- 桐は軽く、燃えにくい性質を持つ
- 杉や栗は水に強い
- ウリンは非常に硬く、重い
- 木には「木表」と「木裏」があり、使う向きによって見え方や性質も変わる
さらに、一本の木の中にも、曲がりや皮、節、木目など、それぞれ違った表情があります。
それを「ばらつき」と考えるのではなく、その木の個性としてどう生かすか。
そこが、木を扱う面白さでもあります。
木の性質を理解して適材適所に使えば、住まいを心地よくすることにも、耐久性を高めることにもつながります。
「木が好き」と感じる人が多いのには、理由があると思う
私自身、木や木製品を好きな方はとても多いと感じています。
床や手すり、カウンターなど、人の肌が直接触れるところに木があると、触れたときの感覚がやさしい。
木のある空間には、独特の心地よい空気感もあります。
そして、長く使っても飽きにくい。
新しいときだけが一番きれいなのではなく、年月が経ち、色や風合いが変わっていくことも木の魅力です。
家は、完成した瞬間だけのものではありません。
10年、20年、その先まで暮らしていく場所です。
だからこそ、長く付き合っていける素材として、木には大きな魅力があると思っています。
木を使えば「木の家」になるわけではない
ただ木をたくさん使えば、良い家になるわけではありません。
大切なのは、その木の特徴を知り、どう生かすか。
木の曲がりを見て、どこに使うのかを考える。
木目や木表・木裏を見ながら、最も美しく見える向きを考える。
樹種ごとの特徴を理解し、使う場所を決める。
そこには、大工の技術だけでなく、現場をまとめる監督の経験や判断も必要です。
そして、それこそが森本工務店のような工務店が、自分たちの技術を生かせる部分だと思っています。
仕事をしやすくし、誰が施工しても同じものができるようにすることにも、大きなメリットがあります。
一方で森本工務店が大切にしてきたのは、木という一つひとつ違う素材に、人の技術で向き合うこと。
そこに、私たちだからこそつくれる家の個性が生まれると考えています。


木の個性と、職人の技術を生かした家づくりを
「木の家だから」という理由だけで、木を使っているわけではありません。
触れたときの心地よさ。
空間の雰囲気。
樹種ごとに異なる特徴。
年月とともに変化していく表情。
そして、職人や現場監督が培ってきた技術を生かせること。
そうした一つひとつに意味があるから、森本工務店は木にこだわっています。
会長から受け継いだ、
「木は気持ちが逃げると、どんどん離れていく。
木は気合いを入れると、生きてくる。」
という言葉。
これからも木と真剣に向き合い、その一本一本の良さを生かしながら、森本工務店だからこそつくれる住まいを残していきたいと思っています。