合板の断面を数えてみよう!
時々、お客様から「合板(ごうはん)ゆずってもらえませんか?」と言って訪ねてこられます。
目的は、合板の両端に角材を置いて、簡易なトランポリン状態にし、子供の縄跳びの練習場として使われるようです。
小学校のグラウンドに設置してありますよね?
うちの子供達が小学生の頃は、それで縄跳びを練習し、縄跳びが出来るようになりました。
では『合板』とはなんでしょう?
『合板』とは、丸太を巻紙を伸ばすように(かつらむきのように)薄く剥いだ単板(ベニヤ)をつくり、それを木の繊維方向が互いに直交するように重ねたくっつけた物です。
その合板は、3枚、5枚、7枚と、単板を奇数枚重ねて出来ています。
強度を上げたり、湿度による収縮や膨張を防ぐため、繊維方向を直交させ重ねるのですが、なぜ奇数枚なのでしょうか?
それは合板の生産効率を上げるためだそうです。
例えば5枚ベニヤの合板だと、2枚目と4枚目のベニヤ両側に接着剤をつけてプレスすれば完成します。
しかしこれが6枚ベニヤの合板だと、2枚目と4枚目の両側に接着剤をつけ、さらに5枚目の片側のみに接着剤をつけないと完成しません。
5枚ものであれば2工程のものが6枚ものになると3工程に増えます。
また、両面接着剤と片面接着剤と2種類の接着剤を塗るラインが必要になります。
ということで、『合板』は奇数枚で出来ているそうです。
今度、合板を見る機会があったら、本当に奇数枚かどうか?断面を見て下さい。